魚肉ソーセージを作っている会社の売上が落ち込んでいた時、どのように業績を復活させようか悩んでいた。
あなたならどんなアイデアを出すでしょうか。
高級素材でソーセージを作る!
パッケージをオシャレにしてみたらどうかしら
ソーセージの開けやすさを再検討しようよ
入れ物を変えたり素材を変えたり売り方を変えてみたり…。
魚肉自体を変えたり、パッケージを変えたり…。
色々な形でアプローチしながら考えると思います。
アイデアを出すときにはそのもの自体をニーズに合ったものに変化させる考え方と
前提を変化させてしまう考え方があります。
それが「ロジカルシンキング」と「クリティカルシンキング」です。
難しい言葉は覚えなくても大丈夫です。
言い換えれば「論理だてて正論で考えるか」「前提をもぶっ壊すか」です。
会議室で真面目に議論するのがロジカルシンキングで
居酒屋でお酒を飲みながら馬鹿話をするのがクリティカルシンキング
と思っていただいて構いません。
どちらが良い悪いはありません。
その時の状況により考え方を変えていくからです。
あえて二つの考え方に良い点悪い点を付けていくと以下のようになります。
■ロジカルシンキング
【良い点】
・論理だてて考えるので、根拠があり筋が通った考えになる
・データなどを元にするので情報が正確になる
・感情論に流されにくく冷静な判断ができる
【悪い点】
・結論付けるには向いているが、多数のアイデア出しには向いていない
・柔軟性や創造性に欠ける
・分析しすぎると物事が前に進まなくなる
■クリティカルシンキング
【良い点】
・物事を客観的に見ることができるので思い込みが少なくなる
・色々な視野で物事を見るため、アイデア出しには向いている
・あやふやだからこそ質問が増え、物事を深く掘り下げることができる
【悪い点】
・前提をも壊して物事を考えるので意見がまとまらない
・一つの小さな事を無限に広げてしまう事ができるので時間とエネルギーを無駄にしてしまう
・意見に感情が入り、冷静な判断がつきにくくなる
ですのでとにかくアイデアの数を出すにはクリティカルシンキングを使うとよいでしょう。
最初は「出たアイデアを否定しない、深く考えない」と言うのが好ましいです。
とにかく数をこなしましょう。
そして前提をもぶち壊して物事を考えていくので「魚肉」「ソーセージ」からもずらして考えていきます。
ミンチにする技術はある→魚肉だけでなく他の食材や肉もやってみよう
肉→筋肉トレーニングが流行っている→プロテイン→鶏肉
肉を固める技術はある→固形にしてみる→食べやすいようにしてみる→四角?棒状?
筋トレに有効なプロテインを手軽に取れる栄養食品を作ってみよう。
ミンチにする技術を活かし、ささみプロテインバーを作り、惣菜コーナーではなく栄養食品コーナーに置く。筋トレの味方として売り出す。
マーケティングも必要になりますが
魚肉という前提から抜け出し惣菜でもなくすことにより会社は危機を乗り越えました。
さらには過去最高の売り上げをたたき出したようです。
アイデア出し以外でも物事を客観的に、色々な位置から見ることはとても大事なことです。
人は思い込みやすい生き物なので、一点集中ではなく視野を広げて、視座を変えて物事を判断してみてください。
時には論理だててロジカルに。
時には前提をもぶち壊してクリティカルに。
そうすると色々な考えが浮かんでくるとおもいます。
すろぅぷ
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