さて、人と話をする際に以下のようなことを思ってしまう方がいます。
- こんなことを言ったら失礼にあたるんじゃないかと言葉を選んでしまう
- 面白いことが言えない
- 沈黙が怖い
- 話題が見つからずどうでもいいことを話してしまう
- そもそも何を話していいかわからない
このようなことを経験すると
「自分は話をするのが下手なんだ」
「話すことが怖い」
などと悩んでしまいがちです。
ですが、実はこのようなことを考えられる人はコミュニケーションに向いている。
と言えます。
それはなぜか!
失礼にあたるんじゃないか、面白いことが言えない、ということもすべて
『相手のことを思っている』からこそ出る悩みだと思います。
こんなに相手のことを思っている人ってそういないと思います。
いやマジで。
悩みに置き換わってしまう人は相手の事や、その場のことを大事にしすぎるあまり
『失礼があってはならない』『もりあげなくちゃ』『話を途切れさせちゃいけない』
『沈黙!あー、つまらないと思われたかな』『話を振らなきゃ』
と、考えすぎてしまうだけなのです。
例えばこういう風に考えてみるのはいかがでしょうか。
■こんなことを言ったら失礼にあたるんじゃないかと言葉を選んでしまう
「これ言ったら失礼になるかな…どうかな?もう少し言葉を選んだ方がいいかな…?」
と考えている間に別の話題になってしまう。
こんなことってあったりしませんか。
そんな心配はしなくても大丈夫です。
どんな言葉が相手の失礼にあたるかなんてエスパーでもわかりません。
その人を知るために言葉を交わすのですから。
言葉を選ぶよりも、まずは相手の表情を見てみませんか?
相手のことを考えられるあなたはそれができます。
そこでもし、あなたが言った言葉に対して相手の表情が曇ったり、愛想笑いをされたり、不機嫌になったりしたときに初めて「もしかして不快な思いをさせてしまいましたでしょうか」と聞けばよいのです。
そうすれば次からはそのワード、似た話題を避けて、楽しい話が続けられると思います。
それが『相手を知る』という事だと思います。
一言NGワードを言っただけで怒られたり、嫌みを言われたならば
「あぁ、この人はこういう人なんだ」と割り切り
その後も付き合うか、離れるか判断してください。
■面白いことが言えない
まずお聞きしますが、面白いこととは何でしょう?
人によっても場によっても話題によっても面白いは常に変化します。
それを感知し、即座に言葉にして振りやオチを考え言葉にする。
常に面白いを探し続け、面白いを研究し続けている超売れっ子のお笑い芸人ならば可能かもしれませんが…。
まずは『面白い』を目指すのではなく、『楽しい』を目指してみてはいかがでしょうか。
とにかく楽しく話してみる。
普通の話でも楽しく話せば聴いているほうも楽しく思えるものです。
その際、情景が思い浮かべられるくらいの具体的な話にすると伝わりやすいですよ。
もちろん聴く時も楽しく聴いてくださいね。
話を聴いてくれているという安心感が生まれ、どんどん話してくれるはずです。
■沈黙が怖い
はっきり言います。
沈黙は怖くありません。
話が途切れることを恐れているから怖いだけです。
なのでこう考えてみてください。
沈黙は『話題を変えるタイミング』だと。
同じ話をし続けるとネタが切れてきます。そうなるとおのずとお互い話すことがなくなっていき、やがて沈黙がおとずれます。
至極普通の事です。
ですので、沈黙が訪れた時には別の話題に切り替えるのがよいでしょう。
さらには『沈黙自体をネタにしてもよい』でしょう。
沈黙が訪れたら「なんかこういう沈黙ってありますよねw」「沈黙って気まずくないですか?w」と聞いてしまってもよいと思います。
そしてもう一つ
沈黙は『相手が考えている時間』です。
じっと待つのも一つの手です。
■話題が見つからずどうでもいいことを話してしまう
これも『話続けなければならない』『共通の話題を見つけなければならない』と思っている方に多いです。
何か話題を見つけなければと焦って、どうでもいい事や自分のプライベートのことなどを話してしまう場合があります。
まだ仲を深められていないときにプライベートの話をされても聴いているほうは反応に困ってしまいます。
プライベートな話は信頼関係が強まってからするようにしましょう。
逆に言えば、相手がプライベートなことを話し始めたり、悩み相談をし始めたら信頼が強まった証拠ということになります。
共通の話題を見つけることが難しいときは『共通しない話題』を話してよいと思います。
少し無理やりですが【お互い共通点がないという共通点】という考え方です。
「これってどう思います?」など相手の意見を聴くような会話に持っていけばよいでしょう。
■そもそも何を話していいかわからない
たまにありますよね、こういうこと…。
何を話してよいかわからないという事は『その人を知らない』という事だと思います。
なので、まずはその人を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
と言っても、話すこともない人に興味を持つのはなかなか難しい事です。
ですのでオススメとしては
『相手の興味に興味を持つ』
ということをしてみてはいかがでしょうか。
人は何の話をするとき言葉が多くなるか(話したくなるか)。
それは『自分の話』『自分が興味ある話』です。
基本的に人は自分のことを話したがる生き物です。
なので存分に語ってもらいましょう!
趣味の話をして相手が食いついてきたらしめたものです。
例えば「テニスをしています」と答えてくれたなら『テニスをする』ことに興味を持ってみてください。
『好きな選手は?』『いつからやってる?』『ラケットは何を使ってる?』『どこでやってる?』
などなど、相手から情報を引き出してください。
そこで重要なのは「テニス好きなんですか」と答えがYesNoで終わってしまう事は聞かないことです。
そこで話が終わってしまいますので…。
そして、もしもあなたがテニスのことを何も知らない場合は「テニスについて教えてください」というふうに相手の興味に興味をもった感じの質問をしてみてください。
興味はあるんだけど、知らないので教えてほしいという相手に対して、人は教えたくなるものです。
少々長くなりましたが、まずはあなたが楽しくお話したい、私にお話ししてくれてありがとう、私の話を聴いてくれてありがとうという気持ちをもって相手に接してみてください。その気持ちがあれば、うまく話ができなくても、沈黙があっても、相手は失望なんてしません。
最初は気兼ねなく話せる人と練習してみてください。
なぜ気兼ねなく話せるのか、意識しながら話してみると色々とヒントが見つかるかもしれません。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
それもあなたが人のことに興味を持ち、楽しい時間を過ごしてみたい、相手に対して楽しい時間を提供したいと思える素晴らしい方だからこそです。
すろぅぷ
コメント